8月15日の空・敗戦

1987 910×727 油彩・カンヴァス

軍靴も勲章も不要になった敗戦の日(裏面記載)

戦争が終わって「ほっ」とした。台湾の山の中です。
平地にいるとアメリカのグラマンにやられる。
私たちは狙われるから。馬と一緒に隠れていました。
忘れられんですね。戦争がすんだから「ほっ」として、青空がきれいに見えるじゃないですか。嬉しい。
もちろん、その日は日本晴れでした。
下にあるのは軍靴です。明けても暮れても履いている。
他に履くものが無いから、戦争が終わってからもずっと履くわけです。これを履いて勤めるわけです。
軍靴の下にある赤いのは勲章です。日中戦争の最初に貰った一番、位の低い勲章です。
戦争が終わって、値打ちも何にも無くなった勲章をあんなふうに描いたわけです。
敗戦の次の年、台湾から鹿児島に向け引き揚げました。




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