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勝哉号はここにおけ

1937年11月 杭州湾に上陸してから泥濘の道と急行軍で弾薬を積んだ輓馬車輌をひくことができなくなった。
勝哉号は、小行李の部隊について歩くのがようやくとなった。
南京の近くで起伏の多い野原であった。
そこに、勝哉号をとうとうおくことになった。
夕陽が野原を斜めに照らしていた。 こがね色の空に立ってこちらを見ている勝哉号を振り返りふりかえり別れたわたしは部隊に追いつくために急いだ。

資料提供 : 都城市立美術館
※ 都城市立美術館所蔵の「南京で別れた日」裏に上記の文章が書かれています。
勝哉号 1937年(昭和12年)徴用
飼主 上村清之進 都城市下川原2丁目
坂本正直は、勝哉号を主題にした絵を多く描いています。
都城市立美術館にも「雨の日」「クリークの月」があります。

侵華日軍南京大虐殺遇難同胞記念館 所蔵

Project Details

  • 2008

  • 1,200×1,620

  • 油彩•カンヴァス